梅雨の時期にしか見られない風情ある光景を楽しませてくれるのが、色とりどりのあじさいです。
関東には、この季節ならではの絶景を味わえる「あじさい寺」が数多く存在します。
この記事では、関東で特におすすめの「あじさい寺」を5つ厳選してご紹介。
2025年の開花予想やアクセス・撮影ポイントもあわせてお届けします。
- 関東の人気あじさい寺5選の魅力と見頃がわかる
- アクセス・撮影・服装など現地で役立つ情報を紹介
- 2025年の開花傾向や準備のポイントも一目瞭然
関東でおすすめの「あじさい寺」ベスト5
関東には、梅雨の季節を鮮やかに彩るあじさい寺が数多く点在しています。
なかでも特におすすめしたい名所を、見応えやアクセスの良さを基準に厳選しました。
今年の梅雨も、心癒されるあじさい寺で彩り豊かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
明月院(神奈川県鎌倉市)|「あじさい寺」の代名詞
「あじさい寺といえば明月院」というほどの人気スポットで、6月には約2,500株のヒメアジサイが境内を埋め尽くします。
「明月院ブルー」と呼ばれていて、本当に見事です!
一度見たら、忘れられない思い出になるでしょう。(竹林とのコントラストも、ステキでした!)
また、丸窓から見える庭園の風景はフォトジェニックで、訪れる人々を魅了しています。
特に見頃は6月中旬で、平日朝の時間帯や夕方なら比較的ゆったりと観賞可能です。
9時00分開門~16時00分閉門(6月のあじさい時期は変更の場合あり)
【拝観料】高校生以上:500円・小中学生:300円・【本堂後庭園公開】拝観料と改めて500円
JR北鎌倉駅より徒歩10分です。

本土寺(千葉県松戸市)|5万本のあじさいが咲く名所
「郎門の三長三本」とも称される本土寺には、約5万本のあじさいが植えられており、種類も豊富です。
五重塔や池とあじさいの共演は、まるで絵画のような美しさ。
駅から徒歩圏内とアクセスも良く、気軽に訪れやすいのも魅力のひとつです。
開門5:00~閉門17:00 年中無休・有料参拝期間は16:30まで(最終入場受付は16:00)
【参拝料】中学生以上:500円・団体(20名以上)
常磐線(JR)北小金駅下車 徒歩15分です。
長谷寺(神奈川県鎌倉市)|眺望とあじさいの競演が魅力
浄土宗「長谷寺」は、鎌倉の西方極楽浄土と言われ、海とあじさいを同時に楽しめる貴重なスポットです。
境内の斜面に咲く約2,500株のあじさいは、散策路「眺望散策路」からの眺めが圧巻です。
整理券制の入場規制があるため、事前の情報確認をおすすめします。
【拝観受付時間】8:00〜16:30(閉山17:00)・延長期間 4月~6月は8:00〜17:00(閉山17:30)
当日に必要な拝観料(大人400円 小学生200円)の他に、期間限定の「あじさい路」へ入場したい方は、【あじさい券】を500円(小学生以上)を当日購入または事前にネット予約をする必要があります。(数量限定)
(「あじさい路」は階段が多くスロープもないので、注意してください。あじさいは、境内各所にあるので、「あじさい路」でなくても、楽しめますよ!)
江ノ島電鉄(江ノ電)長谷駅から徒歩5分です。
高幡不動尊金剛寺(東京都日野市)|山内全体があじさいに包まれる
東京都内であじさいを堪能できる名所として人気なのが、真言宗智山派別格本山「高幡不動尊」です。
関東三大不動の一つで、重要文化財の不動堂、仁王門をはじめ、多くの文化財があります。
(新選組土方歳三の菩提寺でもあるので、新選組ファンの方も多く訪れます)
山内に咲く約7,500株のあじさいは、種類の多さも特徴で、早咲きから遅咲きまで長く楽しめます。
都内近郊に住む人にとってアクセスが良く、ライトアップイベントも見逃せません。
会社帰り・買い物帰りに、気軽に何度でも訪れることが出来ます!
京王線・多摩都市モノレール高幡不動駅下車 徒歩5分で、商店街には地元のグルメもあります。

妙楽寺(神奈川県川崎市)|「あじさい寺」と呼ばれる市民の憩い
川崎市多摩区にある天台宗「妙楽寺」は、山号が長尾山ということもあり、長尾の里“あじさい寺”と親しまれる名所です。
境内には28種・約1,000株のあじさいが咲き誇り、6月になると一帯が優しい青と紫に染まります。
大きな寺ではありませんが、そのぶん落ち着いた雰囲気があり、人混みを避けて静かに花を楽しみたい方にはぴったりです。
「妙楽寺」は高台にあるので、多摩川を見下ろす景観も撮影スポットになります。
6月第3日曜日(父の日)には、あじさいまつりも開催されるので、チェックしてみてくださいね。
JR登戸駅、久地駅からコミュニティバスあじさい号「あじさい寺」下車すぐ【日曜祝日運休】
JR・小田急線「登戸駅」から川崎市バス登05系統「菅生車庫」行き、「五所塚」下車、徒歩15分です。
あじさい寺を訪れるベストな時期と開花情報
2025年の関東地方は、例年よりも高温傾向が続いており、あじさいの開花も早まりそうです。
今年は、早ければ5月下旬から色付きが始まり、6月上旬には見頃を迎える寺院も出てくると予想されています。
見逃さないためには、地域ごとの開花予想や最新の現地情報を押さえておくことが大切です。
関東のあじさいは6月上旬〜中旬が見頃(2025年版)
2025年は気温の上昇により、関東南部では6月上旬から開花がスタートすると見込まれています。
鎌倉や東京近郊のあじさい寺では、6月10日頃をピークに色鮮やかな景観が広がるでしょう。
また、北関東や標高の高いエリアでは、6月中旬〜下旬が最適なタイミングとなりそうです。
気温の影響で開花が早まる傾向に。こまめな情報収集がカギ
今年のあじさいは全国的に開花が早く、関東でも例年より1週間以上早いペースで進行しています。
そのため、6月中旬以降の訪問では花が終わってしまっている可能性もあるため注意が必要です。
訪れる前には、寺院公式サイトや観光協会のSNSで「現在の開花状況」を確認することが重要です。
あじさい寺巡りを快適に楽しむための準備
梅雨の時期に訪れるあじさい寺では、雨を前提とした装備や準備がとても重要になります。
天気が崩れやすい日でも快適に楽しむためには、服装や靴、小物にちょっとした工夫を凝らすことがカギです。
雨の日のための服装と靴選び
服装は撥水性のある素材を選ぶのが基本です。
特にロングコートよりも腰丈のレインジャケットが動きやすく、観賞や写真撮影時にも便利です。
靴は「防水スニーカー」や「ハイカットのレインブーツ」がおすすめ。
石畳やぬかるんだ小道では滑りやすいので、グリップ力のある靴底を選ぶことも大切です。
あると便利なアイテム
- 折りたたみ傘:予報が外れても対応できる万能アイテム。
- スマホ用防水ケース:雨天でも安心して撮影可能に。
- 速乾タオル:濡れた手や機材をさっと拭けるので重宝。
- 携帯用防虫スプレー:湿気が多い場所では虫対策も必要です。
アクセス手段の選び方にも注意を
あじさい寺は小高い丘や石段の多い場所に位置していることが多く、ベビーカーの利用にはあまり適していません。
境内では舗装されていない道や急な坂もあるため、抱っこひもを持参するなど工夫が必要です。
また、車で訪れる場合は周辺の渋滞や駐車場の混雑が予想されるため、事前の情報確認は必須です。
しかし、もっとも安心で快適なのは公共交通機関の利用です。
鎌倉や日野、松戸などのあじさい寺はいずれも駅から徒歩圏内に位置し、バスも充実しています。
特に週末や見頃時期はマイカー規制がある寺院も多く、混雑やトラブルを避けるためにも、公共交通機関の利用を強くおすすめします。
写真の撮り方・ワンポイント講座

キレイなあじさいを見たら、写真をたくさん撮りたくなります。
スマホでもキレイに撮るためのコツをご紹介します。
スマホでもキレイに撮るためのコツ
あじさい寺では、スマホでも一眼レフに負けない写真を撮ることが可能です。
コツは「接写」と「逆光」の活用です。
接写モードで花のディテールをとらえ、水滴をまとった花びらにフォーカスすると、印象的な写真になります。
また、雨の日はライトカラーの傘を使うと、写真全体の雰囲気がやわらかくなりおすすめです。
寺院の建築とあじさいを組み合わせた構図が人気

寺院建築とあじさいのコラボレーションは、まさに「和の情緒」が凝縮された構図です。
インスタグラムやX(旧Twitter)では、本堂や山門、石畳の参道に咲くあじさいを入れた一枚が「いいね」やリポストを多数獲得しています。
特に人気が高いのは、明月院の丸窓越しのあじさい、長谷寺の斜面と本堂を見下ろす俯瞰構図など、遠近感とストーリー性を兼ね備えた写真です。
プロカメラマンは、こうした構図で「主役の配置」に特に気を配ります。
建物とあじさいのどちらも主役にしないというのがコツで、たとえば「三分割構図」で本堂を背景に、手前にぼかしたあじさいを大きく配置することで、奥行きが生まれます。
また、スマホでも「ポートレートモード」や「広角レンズ」を使うことで立体感のある画づくりが可能です。
「ポートレート モード」という機能は、背景をぼかして被写体を際立たせてくれるので、人物はよりキレイに・花や寺院も存在感のある仕上がりになります。
さらにワンランク上を狙うなら、「光の読み方」もポイントです。
曇りの日にはコントラストが柔らかく、建築の陰影も滑らかになるため撮影に最適です。
晴天時は逆光を活かして、あじさいの花びらを透かす構図が幻想的な仕上がりになります。
こうしたテクニックを意識するだけで、SNSでもひときわ目を引く一枚を撮ることが可能になります。
是非、チャレンジしてみてくださいね!
雨だけの絶景体験!関東で絶対行きたいあじさい寺おすすめベスト5のまとめ
関東には、梅雨の風物詩・あじさいを見事に咲かせる名所が数多く存在しています。
それぞれの寺が持つ風情や個性、風景との調和は、訪れる人の心を優しく包み込んでくれます。
鎌倉の明月院や長谷寺は、建築と花の美が調和した風景美が魅力です。
また、千葉の本土寺や日野の高幡不動尊などは、圧倒的な株数と広さで彩りのスケールを楽しめます。
2025年は気温上昇の影響で、あじさいの開花が例年より早まり、6月上旬から中旬が関東のベストシーズンとなります。
訪問前には必ず最新の開花情報や天気をチェックし、ベストなタイミングで訪れてくださいね!
- 関東のおすすめあじさい寺5選を厳選紹介
- 2025年の見頃は6月上旬~中旬がピーク
- 明月院や長谷寺など人気寺の魅力を解説
- 開花状況は事前にSNSや公式サイトで確認を
- 雨天時の服装や持ち物など訪問準備も重要
- アクセス良好な寺院が多く公共交通機関が便利
- 写真撮影のコツや構図のテクニックも紹介
- 梅雨ならではの幻想的な絶景が楽しめる
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