梅雨の足音が聞こえ始める頃、紫陽花(あじさい)の色彩が一際(ひときわ)鮮やかな東京・日野。
関東三大不動の一つとして知られる高幡不動尊(たかはたふどうそん)金剛寺(こんごうじ)の境内では、まるで山全体が紫陽花に包まれているかのような幻想的な風景が広がります。
歴史ある伽藍(がらん)と静寂な山林が織りなす風情は、訪れる人の心をそっと癒してくれます。
- 高幡不動尊あじさいまつりの見どころと開催情報
- 混雑回避や家族で楽しむためのおすすめ情報
- 紫陽花と日本文化が織りなす歴史ある癒し空間
高幡不動尊 あじさいまつりの概要と見どころ
2025年6月1日(日)~30日(月)まで、「第41回あじさいまつり」が開催されます。
高幡不動尊の境内から裏山までが一面の紫陽花に彩られ、参拝客は五感で初夏の訪れを感じることができます。
花の見ごろは、 山あじさい 5月下旬~6月中旬 ・ 西洋あじさい 6月中旬~6月下旬です。
さらに、6月7日(土)には初開催となる「高幡参道あじさい祭」も同時開催。
これまで「あじさいまつり」が終わった7月の第1土曜日に「たなばた祭」が開催されていましたが、2025年から真夏の暑さを避けて6月の第1土曜日に開催されることになりました。
参道に七夕飾りをして、地元商店街の特産品販売やステージライブ、ゆかたコンテストなど、町全体が花まつり一色に染まります。
- 約7,800株・250種の多彩な紫陽花が、境内から山道まで咲き誇る光景
- 日陰に咲く山あじさいや、ガクアジサイのグラデーション
- 地域と共に楽しめる、アットホームな雰囲気の参道イベント
訪れた人たちは「毎年この時期が楽しみ」「こんなに多くの種類の紫陽花を見たのは初めて」と声を上げるほど。
写真好きの間でも“東京の隠れた名所”として人気を集めています。
アクセス・混雑回避と家族向け情報
開催期間 | 2025年6月1日(日)~30日(月) 9:00~17:00(無料) |
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場所 | 東京都日野市高幡733・高幡不動尊金剛寺 |
アクセス | 京王線・多摩モノレール「高幡不動駅」より徒歩3~5分 |
車 | 中央自動車道 国立府中ICから約10分(公共交通の利用がおすすめ) |
混雑を避けたいなら? | 平日朝や夕方が狙い目。土日は午前中の混雑に注意 |
家族向け | 八十八ヶ所巡拝路の散策、キッズ向けクイズラリーやダンスイベントも充実 |
駅からのアクセスも良く、地元の方が犬の散歩や日課の散策に訪れるほど身近なお寺。
初めての訪問でも気負いなく楽しめる、親しみやすさが魅力です。
楽しみ方・屋台・SNS映えスポット
まず、高幡不動尊の入り口では、土方歳三の像が出迎えてくれます。(ここで一枚!)
土方歳三の菩提寺でもある高幡山金剛寺には、新選組ゆかりの碑や土方歳三の銅像も立てられています。
高幡不動尊の紫陽花(あじさい)は、見上げれば五重塔、愛宕山(あたごやま)の散策路から見下ろせば四季の小道と、まるで絵画のような情景が広がります。
散策路の途中には「山あじさい園」もあり、道中約3,000株の自生のヤマアジサイが見事です。
なかでも注目の撮影スポットは:
- 五重塔と紫陽花(あじさい)の共演 — 鮮やかな和のコントラスト
- 聖天堂近くの“お鼻井戸” — 静けさに包まれた美しさ
- 巡拝路沿いの句碑やにこにこ地蔵と山あじさい — 信仰と自然の調和
- 紫陽花(あじさい)越しに見る大観音像ー神々しさが際立つアングル

6月16日には、初心者向けのフォトクラブも開催予定。
カメラを片手に、我が家だけの「お気に入りの一枚」を探してみてはいかがでしょう。
また、参道祭では地元グルメや特産品の屋台も登場。
浴衣で訪れると割引サービスもあり、夏の訪れを感じるにはピッタリのひとときです。
☆主な行事
◎山内八十八ケ所めぐりクイズの会【毎日】
◎奥殿特別寺宝展及び鳴り龍拝観【毎日】
◎茶庭拝観【6月29日(日)までの土曜・日曜日】
◎薄茶接待【6月29日(日)までの土曜・日曜日(高幡山茶道教室ご奉仕)】
(11時30分~15時 1服500円)
◎リサイクル・フリーマーケット【6月8日(日)】
◎青葉まつり【6月15日(日)】
◎写仏教室【6月14日(土)・15日(日)】
◎ござれ市(骨董市)【6月15日(日)】
◎ご縁日【6月28日(土)】
◎俳句大会 応募締切 6月30日(月) 入選発表 8月上旬
◎短歌大会 応募締切 6月30日(月) 入選発表 8月上旬
◎写真コンクール 応募締切 6月30日(月) 入選発表 8月上旬
高幡不動尊金剛寺 ホームページより
日本文化とあじさいの深い関わり
高幡不動尊は、奈良時代に行基菩薩の開基とも伝えられていますが、平安時代初期に慈覚大師円仁が、清和天皇の勅願によって山中に不動堂を建立し、不動明王をご安置したのに始まった由緒正しき古刹です。
平安様式の五重塔、不動堂、大日堂など見どころが豊富です。
裏山には四国霊場を模した山内八十八ヶ所巡拝路があり、自然と信仰が織りなす静かな時間が流れています。
紫陽花(あじさい)は日本では古来より「七変化」とも呼ばれ、色を変える性質から「移ろい」「忍耐」などの意味を持ちます。
梅雨の憂いを彩りで包み込むその花姿は、人々の心にそっと寄り添ってきました。

高幡不動尊では、戦後の植栽活動を機に紫陽花(あじさい)の名所として知られるようになり、今では地域の誇りともいえる存在です。
参拝とともに花を愛でるという行為そのものが、心の巡礼のようにも感じられます。
【2025年】初夏の彩を感じに行こう!高幡不動尊あじさいまつりへのまとめ
荘厳な伽藍(がらん)とやさしい紫陽花の彩り、そして町と寺が一体となって織りなす温かな時間。
高幡不動尊のあじさいまつりは、どこか懐かしく、そして新鮮な初夏の旅へと誘ってくれます。
2025年6月1日(日)~30日(月)の期間、移ろいゆく花の色と時間の重みを感じに、高幡不動尊あじさいまつりへ足を運んでみてはいかがでしょうか?
この季節、この場所でしか味わえない景色が、あなたの心に残りますように。
- 東京・高幡不動尊で開催される「第41回あじさいまつり」
- 約7,800株・250種の紫陽花が境内と山道に咲き誇る
- 6月1日〜30日の1ヶ月間にわたって開催
- 新イベント「高幡参道あじさい祭」も同時開催
- 五重塔や句碑などフォトスポットも多数
- 家族連れ向けの催しやクイズラリーも充実
- 浴衣での来場でお得なサービスもあり
- あじさいと日本文化のつながりも紹介
- 自然と信仰が調和した癒しの時間が楽しめる
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