ニューバランスは、安全靴の分野でも注目されています。
安全靴メーカーのドンケル株式会社は、ニューバランス社のライセンスに基づいた安全作業靴を独自開発し、2023年に日本市場向けに第一弾を発売しています。
この記事では、ニューバランスの安全靴の特徴や選び方について解説します。
足元から身体を支え、働く人の安全と誇りを守る「安全で高機能・お洒落な安全靴」の最前線を探ります!
- おすすめのモデルとその選び方
- ニューバランスの安全靴の特徴とメリット
- 実際の使用者からの感想や評価
おすすめのニューバランス安全靴モデル
2024年現在、3種類のモデルが揃っています。
Portland(靴ひもタイプ):軽やかさと通気性が武器の定番
「Portland(ポートランド)」モデルは、靴ひもタイプの安全靴です。
靴ひもを調節することで、足にぴったりとフィットさせることができるのが特徴のひとつです。
また、ソフトベンディング機能により、中足骨をホールドし、踵の浮きを抑える設計が特徴です。
靴ひもでの調節が可能なため、自分の足に合ったフィット感を得られることが大きな利点です。
「Portland(ポートランド)」は、特に長時間の立ち仕事や歩行が多い作業に適しています。
快適さと安全性を兼ね備えた一足として、多くの作業者に支持されています。
タイプ:ローカット/シューレース
素材構成:PU+エアーメッシュアッパー、EVA+耐油ラバー、ナイロンファイバー+ガラス繊維配合樹脂先芯[JSAA A種]

① 通気性重視の夏仕様
全体をメッシュ素材で構成し、特に夏場や蒸れやすい屋内工場などで足を涼しく保てる設計。
通気孔の多さは、休憩後の靴内の湿気も素早く発散。
② ワイド樹脂先芯+Ortholiteインソール
つま先は「Wide Toe Cap」と呼ばれる幅広型が採用され、ゆとりある包容感。
Ortholite製のインソールがクッション性と抗菌性を担保し、1日履き続けられる快適性もプラス 。
③ 安定設計のソール構造
TPR月型のヒールカウンターとスタビライザーが、かかとをしっかり固定。
底材はEVAミッドと耐油・耐摩耗ゴムのダブルレイヤーで、滑りやすい床にも強く設計されている 。
④ 軽さとサイズ感
26cmで片足約415g(平均)とかなり軽量。
シューレース式なのでフィット感調整でき、軽作業や歩行が多い現場に最適 。
NewYork(マジックタイプ):マジックテープで着脱スムーズ
「NewYork(ニューヨーク)」モデルは、マジックテープタイプの安全靴です。
簡単に着脱ができ、手袋をしていても扱いやすいのが特徴です。
また、袋ベロ構造によりゴミや異物の侵入を防ぎます。
「NewYork(ニューヨーク)」は、素早く着脱が必要な作業環境に適しています。
マジックテープの調節により、簡単にフィット感を調整できるため、忙しい現場でもストレスなく使用できます。
特に、手袋をつけたままでも操作しやすい便利な設計が魅力です。
タイプ:ローカット/マジックテープ
素材:PU+合成皮革アッパー、EVA+耐滑ラバーソール、ナイロン樹脂先芯[JSAA A種]

① 手袋でも脱ぎ履きしやすい
マジックテープ式は、電気工事や内装、配線などで手袋のままスムーズに出入りできる点が長所。
ベロ一体型設計でゴミの混入も防止 。
② ローカットながら安定性◎
シューレース同様、TPR+スタビライザーとカウンター構造により、踏ん張りやすく歩きやすい。
幅広3E設計なので、中足部がしっかり収まる安心設計。
③ 幅広ナイロン製先芯の機能性
つま先部分が広めの樹脂先芯で、ゆとりがある一方で圧迫感も少ない。
軽さと安全性のバランスを保つ。
Boston(BOAダイヤルタイプ):BOAダイヤルで足首までしっかりホールド
「Boston(ボストン)」モデルは、BOAダイヤルタイプの安全靴です。
ダイヤルを回すだけでフィット感を簡単に調節でき、脱ぎ履きが非常にスムーズです。
また、「NewYork」と同じように、袋ベロ構造によりゴミや異物の侵入を防ぎます。
「Boston(ボストン)」は、フィット感の微調整が簡単にできるため、どんな足型にもぴったり合わせることができます。
また、BOAフィットシステムにより、着脱が非常に迅速に行える点が大きな特徴です。
(BOAフィットシステムについては、【豆知識】で解説しています)
作業効率を高める一足として、多くの現場で活躍しています。
タイプ:中~ハイカット/BOA®ダイヤルフィット
素材:PU+ナイロン/EVA+ラバーソール/ナイロン樹脂先芯[JSAA A種]

① BOA®ダイヤル式のメリット
ダイヤルひとつで均一にフィット。
靴ひもを結び直す手間が省け、足首からくるぶしまでしっかり固定される。
軽作業やローカットでは不安定と感じる方にも理想的。
② ハイカットで安定性アップ
足首をしっかり包むことで、不整地や高所作業での不意な捻り・ズレ防止。
安全性が格段に向上。
③ デザイン面と実用性
見た目にも頼れるフォルムで、「現場でもおしゃれに」と考える方にも好評。
素材は他モデルと同等ながら、AAA形状で最大限のホールド性を提供。
ニューバランスの安全靴の選び方
各モデルにはそれぞれ異なる特徴があるので、適切なモデル選びが快適な作業環境を実現します。
用途に合わせた選び方

ニューバランスの安全靴を選ぶ際には、まず自分の作業環境に適したモデルを選ぶことが重要です。
例えば、長時間の立ち仕事には「Portland」、素早く着脱が必要な現場には「NewYork」、フィット感を重視するなら「Boston」がおすすめです。
作業内容や作業環境・使用目的に応じたモデル選びが、作業効率と安全性を高めるポイントです。
サイズの選定方法
安全靴のサイズ選びは非常に重要です。
ニューバランスの安全靴は多様なサイズ展開があり、自分の足に合ったサイズを選ぶことができます。
(「Portland」と「NewYork」は22.5㎝~30㎝・「Boston」は24.5㎝~30㎝)
試着時には、つま先に余裕があり、かかとがしっかりホールドされることを確認しましょう。
サイズが合わないと、足の疲れやケガの原因になります。
特に、安全靴は長時間履くことが多いため、フィット感が非常に重要です。
快適な履き心地を得るために、試着して自分にぴったりのサイズを見つけましょう。
比較で見える“働きやすさ”の方向性
項目/モデル名 | Portland | NewYork | Boston |
---|---|---|---|
タイプ | ローカット+シューレース | ローカット+マジックテープ | ハイカット+BOAダイヤル |
重さ(26cm) | 約415g | 約420g前後 | 約510g前後(推定) |
通気性 | ◎(全面メッシュ) | ○(一部メッシュ) | △(被覆面積多め) |
安定性 | ○(TPR+スタビライザー) | ○(同等構造) | ◎(足首ホールド+BOA) |
着脱のしやすさ | △(ひも結び) | ◎(マジック式) | ○(BOAダイヤル) |
足首の保護力 | △ | △ | ◎ |
デザイン性 | ○ | ○ | ◎(無骨・スポーティ) |
静音性 | ◎ | ◎ | ○(厚底の接地音あり) |
向いている作業 | 軽作業・屋内配送・倉庫 | 電工・内装・配線工事 | 高所・建築・重機作業 |
信頼できる販売店から購入すること
安全性を重視するなら、耐久性や安全性の規格に準拠しているかを確認することが重要です。
信頼できる販売店から正規品を購入することで、安心して使用することができます。

ニューバランスの安全靴の特徴
ニューバランスの安全靴の特徴を、詳しく見ていきます。
高性能とデザイン性の両立
ニューバランスの安全靴は、高性能でありながらスタイリッシュなデザインを兼ね備えています。
スポーツシューズとしての技術を安全靴に応用することで、快適な履き心地と優れた安全性を実現しています。
特に、日本市場向けに開発されたこれらの安全靴は、カジュアルシューズやスポーツシューズのようなデザイン性の高さが魅力です。
作業現場での安全靴というと、無骨で重たいイメージが強いかもしれませんが、ニューバランスの安全靴はその常識を覆します。
快適さとスタイルを両立させたデザインで、作業中の気分もアップすることでしょう!
- Ortholiteインソール+ソフトベンディング構造…「屈曲の自由」と「踵安定」を両立し、スニーカー以上の歩き心地を実現 。
- TPR月型+スタビライザー…スニーカーの安定構造を安全靴に導入しながら、軽さと保護性も維持。
- 環境適応力ある素材選定…樹脂先芯・PUやメッシュなどを採用し、軽量&耐久性、かつ日常でも使えるデザイン性を両立。
JSAA規格に準拠した安全性:“軽くても、守る”工夫
安全靴には様々な規格がありますが、ニューバランスの安全靴は、JSAA規格の試験を突破した高性能な製品です。
この規格に合格していることは、作業現場での安全性を確保する上で非常に重要です。
① JSAA A種適合とは
日本保安用品協会(JSAA)が定める安全性能基準で、先芯の耐衝撃(70J)、耐圧迫(10kN)、ソール剥離性(300N)が求められる[プロスニーカーA種] 。
ニューバランス各モデルはA種を取得し、軽量な樹脂先芯でもJIS同等の衝撃保護性能を発揮しているため、現場でも安心 。
② 樹脂製先芯の優位性
全てのモデルに共通して、樹脂製のワイドな先芯(ナイロンファイバー製)を採用。
- 軽さ:鉄芯に比べて片足で約40g軽く、幅も広く設計されるため、長時間履く現場での疲労を軽減 。
- サビ・冷えに強い:金属製のように環境による錆(さび)や温度変化への影響が少ないため、保守や管理が楽。
③ アッパーの素材設計
PU+合成皮革やメッシュを組み合わせ、通気性と補強のバランスを確保。
特にPORTLANDのエアーメッシュは冷却効果を重視。
④ ソールの二重構造
EVAミッドでクッション性と軽量性を保ちつつ、耐油・耐滑ゴム外底で耐久性とグリップ力を加味。
滑りやすい現場、油で汚れた床面にも対応。
⑤ 反射材と安全設計
3M製の再帰反射材が踵部に搭載され、暗闇でも歩行者や車両への視認性を保持。
全モデルに反射素材を使用しているため、夜間作業などでも安心感を提供 。
安心して使用できる信頼のブランドと言えるでしょう。
ニューバランス安全靴の現場使用者の感想

ニューバランスの安全靴は、2023年にドンケル株式会社から日本市場向けに発売され、多くの工事現場で使用されています。
実際に履いている人々の感想をまとめると、快適性やデザイン性において高い評価を受けています。
以下に、いくつかの具体的な使用者の声を紹介します。
「ニューバランスの安全靴は、長時間履いていても足が疲れにくいです。以前使っていた安全靴に比べて、圧倒的に軽くて柔らかいので、作業が楽になりました。」
「足にフィットする感じがとても良いです。快適に過ごせます。BOSTONは、注文半サイズアップの方がいいかもしれません。」
「JSAA規格に準拠しているので安心して使えます。樹脂製の先芯がしっかりと足を守ってくれるので、重いものを扱う作業でも心配ありません。」
「靴底が滑りにくく、どんな現場でも安心して作業できます。反射素材も付いていて、暗所での作業も安全なのがうれしいです。」
「安全靴には見えないデザインが気に入っています。カジュアルなスニーカーのような見た目なので、作業後にそのまま街に出ても違和感がありません。」
「見た目もかっこよくて、作業中のモチベーションが上がります。」
「軽さとカラーリングで、職場でも話題です。とにかく軽くて履きやすい。友達も欲しいと」
ニューバランスの安全靴は、その快適な履き心地・安全性と耐久性・デザイン性について、多くの現場作業者に支持されています。
【豆知識】BOA®システム(BOAフィットシステム)について
BOAテクノロジー社が開発した「BOA®システム」は、ダイヤル操作ですばやく簡単に・そして正確にフィットするように設計されています。
BOAは、ゲイリー・ハンマースラグによって2001年に設立されました。
スノーボードを楽しんでいる時に、山でブーツの紐を結ぶ手間にうんざりしたことが開発のきっかけだったのは、興味深いエピソードです。
前職の医療機器(カテーテル)分野での知識を、ブーツの締め付け方法に応用することを思いついた彼に、もっと詳しく話を聞きたくなります。
スノーボードはもちろん、スキー・ツーリング・登山・ゴルフ・フィッシング・ランニング・スポーツ装具・安全靴など、そのシステムは多くの場面で活躍しています。
【保存版】ニューバランス安全靴を徹底比較!軽量・高機能・JSAA対応の最前線のまとめ

ニューバランスの安全靴は、その高性能とスタイリッシュなデザインで多くの作業者に支持されています。
靴ひもタイプの「Portland」、マジックテープタイプの「NewYork」、BOAダイヤルタイプの「Boston」、それぞれのモデルには独自の特徴があり、作業環境や用途に応じて選ぶことが重要です。
歩くことがメインなら「Portland」、脱ぎ履きが頻繁なら「NewYork」、安定重視なら「Boston」がおすすめです。
また、適切なサイズ選びや定期的なメンテナンスを行うことで、安全靴の寿命を延ばし、快適な作業環境を維持することができます。
ニューバランスの安全靴は、安全性と快適性を両立させた製品です。
そのため、作業中の足の負担を軽減し、安全に作業を行うための強力なサポートとなります。
これから安全靴を選ぶ際には、ぜひニューバランスの安全靴を検討してみてください。
信頼できるブランドが提供する高品質な安全靴で、より安心で快適な作業環境を実現しましょう!
- ニューバランスの安全靴は日本市場向けに開発
- Portland・NewYork・Bostonの3モデルを展開
- モデルごとに着脱方法やホールド性が異なる
- JSAA規格A種に準拠し、高い安全性を確保
- 樹脂先芯やEVAソールなど軽量で快適な設計
- 作業内容に応じたモデル選びが重要
- 現場使用者の声からも高評価が多数
- デザイン性も高く、作業後に街歩きも可能
- 信頼できる販売店からの購入が推奨される
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